薬効が期待できる「メディカルハーブ」の使い方について

2015年03月23日21時14分
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薬効が期待できる「メディカルハーブ」の使い方について

メディカルハーブとは?

食事や肌や体のケア、アロマテラピーなど、様々な形で日常的に用いられているハーブ。
ハーブの持つ様々な効果は、古くから健康維持のために使われてきました。
日本では、リラックス効果を求めて使われる場合が多いようですが、ハーブの中でも、人の健康に対して良い効果が期待できるものについては、「メディカルハーブ」と呼ばれることがあります。


メディカルハーブの注意点

メディカルハーブの効果は薬と比べると穏やかですが、薬と併用する場合や、病状や使用する時期などによっては注意が必要です。

■「妊娠初期は不可」「○○の症状の方は禁止」など、使用を控えた方が良い場合もあります。
 飲む前に必ず確認しましょう。
■病状の改善に効果的とされているメディカルハーブを摂取する場合は、専門店や専門家に相談してみましょう。
■薬を服用している人の場合、メディカルハーブを併用すると薬の効果が下がったり、逆に強く出過ぎたりという場合があります。
メディカルハーブを使いたい場合は、必ず、医師に相談してからにしましょう。


おすすめのメディカルハーブ

ヨーロッパではポピュラーなメディカルハーブ。
中でもよく用いられるものとして、こんなハーブが挙げられます。

・エキナセア
ネイティブ・アメリカンが伝統的に病気の治療に使ってきたメディカルハーブ。
近年では、風邪やインフルエンザの予防効果が期待できると言われています。

・バレリアン
古代ギリシアの頃から利用されてきた、気持ちをリラックスさせてくれるハーブ。
緊張やストレスからくるイライラに効果的です。

・クラリセージ
クラリセージの香りには気分を穏やかにし、幸福感をもたらしてくれる効果があります。
また、PMS(月経前症候群)や、更年期障害等、女性ならではの悩みを軽減してくれる作用があります。

・ネトル
イラクサの一種で、鉄分が多く、造血作用があるといわれています。
貧血が気になる方におすすめです。
また、抗アレルギー作用があるため、花粉症の症状の緩和が期待できます。

・セントジョーンズワート
憂鬱な時に飲むと気持ちを明るくしてくれる効果があるとされています。
軽いうつ症状の場合などに用いると良いでしょう。
ただし抗鬱剤等との併用には注意が必要です。

・レモングラス
レモンに似た香りとまろやかな酸味を持つハーブです。
胃腸の不調を緩和してくれます。また、さわやかな香りはストレス解消にも役立ちます。


日本にもあるメディカルハーブ

民間療法的に、「薬草」を使うという場合、この薬草はメディカルハーブにあたります。

日本にも、柿の葉やびわの葉を使ったお茶がありますが、これらも昔から伝わっているメディカルハーブということになります。
江戸時代以前に日本に根付いた芳香や薬効がある薬草のことを、一部では和ハーブと呼ぶこともあるようです。
この「和ハーブ」の代表的なものとしては、次のようなものが挙げられます。

・ワサビ
ワサビは日本原産ハーブの代表格です。
抗菌、虫除け、防カビ作用があり、古くから生食の際の毒消しとして、薬味に用いられてきました。

・ヨモギ
芳香があり、柔らかな若い葉は食用にも向いています。
栄養価に優れ、さまざまな薬効があるといわれる。風呂に入れると血行促進効果があります。

・シソ
香りには食欲を増進する効果があります。
また、健胃、整腸、抗菌効果で知られます。
防腐効果や解毒作用があるとされており、薬味として用いられます。

・ドクダミ
利尿作用、動脈硬化の予防作用などが期待できます。 また、葉をすりつぶしたものには、湿疹、かぶれなどに効果があるとされています。

・ニホンハッカ
ワシュハッカ、ハッカ(薄荷)と呼ばれることもあります。
健胃、食欲増進効果、胆汁分泌の促進、血管拡張などの効能が期待できます。


メディカルハーブの使い方

メディカルハーブの使い方や摂り方はハーブの種類によって異なります。
服用可能なメディカルハーブについては、紅茶の葉や一般的なハーブティー同様、ハーブティーにして飲む場合が多いです。

基本的なハーブティーの作り方は以下のとおりです。

1.耐熱ガラスや陶製のポット(急須)などに、ドライハーブを入れます。
ハーブの種類にもよりますが、1杯あたりティースプーンで山盛り1杯くらいが目安となります。
(市販のものについては、説明書に従ってください)

2.やかん等でお湯を沸かし、沸騰したら、火を止め、少し置いてからポットに注ぎます。

3.ポットに蓋をしたら、そのまま葉や花のハーブなら3~5分ほど、根や種のハーブの場合は、少し長め(5~10分)ほど置いてください。

4.最後に、茶こしを使ってカップに注げば出来上がりです。

冬場など、寒い季節には、紅茶を飲む時と同じように、ポットにカバーをしたり、ハーブティーを次ぐカップをあらかじめ温めておくと、より美味しくいただけます。
反対に、夏場などの暑い季節には、少し濃い目に入れて、アイスティーにするのも良いでしょう。


また、一般的には、その手軽さから乾燥させたハーブ(ドライハーブ)のハーブティーがよく飲まれていますが、生のハーブ(フレッシュハーブ)をハーブティーにすることもできます。
基本的な入れ方は、ドライハーブで入れる時と同じです。
ただし、必ず無農薬で育てられたハーブを使うようにしてください。

1.耐熱ガラスや陶製のポット(急須)に、フレッシュハーブを入れます。
あらかじめハーブは洗って水気を切った後、手でちぎったり、刻むなどして少し細かくします。
ハーブの種類にもよりますが、フレッシュハーブの場合は、1杯あたりティースプーン山盛り2~3杯くらいが目安となります。

2.やかん等でお湯を沸かし、沸騰したら、火を止め、少し置いてからポットに注ぎます。

3.ポットに蓋をしたら、そのまま葉3~5分ほど置いてください。

4.最後に、茶こしを使ってカップに注げば出来上がりです。

メディカルハーブは、セルフケアの方法としておすすめの方法といえます。
自分の症状に合ったメディカルハーブを選んで、心と体の健康に役立てていきましょう。
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