世界三大紅茶と、各地の紅茶の特徴を知ろう。
2015年03月21日21時47分
世界で愛される、紅茶の魅力とは?
紅茶は、世界の各国で一番消費されているお茶になり、20ヶ国余りで生産されています。
世界中から愛されている飲料のひとつです。
そのため種類も豊富にあるのですが、その世界で三大紅茶と呼ばれているものがあります。
原産国インドのダージリンと、原産国スリランカのウバ、原産国中国のキーマンになります。
世界中から愛されている飲料のひとつです。
そのため種類も豊富にあるのですが、その世界で三大紅茶と呼ばれているものがあります。
原産国インドのダージリンと、原産国スリランカのウバ、原産国中国のキーマンになります。
インドの紅茶、ダージリンとは?
インドは世界最大の茶葉産出国です。ですが、輸出量はスリランカに次いで2位となっています。
インドで作られた紅茶はだいたいが国内で消費されます。
輸出向けの紅茶として有名なのが、北東部で作られるダージリン、アッサム、南部のニルギリで、伝統的な西方にこだわって作られているのです。
北東部のダージリン、アッサムはその飲みやすさから日本でも人気の高い紅茶ですね。
ダージリンは、生産される時期によって呼び名が変わります。
一番摘み、春摘みは、「ファースト・フラッシュ」と呼ばれ、
二番摘み、初夏摘みは、「セカンド・フラッシュ」です。
秋摘みは、「オータムナル」と名前がつけられています。
このなかでも高値で販売されるのが、
セカンド・フラッシュの中でも特に品質が高く独特の甘みを持った「マスカットフレーバーディー」です。
名前からして香り豊かな味わい深い紅茶だと想像できますね。
ですが、ストレートで飲むなら渋みが少ないファーストフラッシュ、渋いのが好きな人にはオータムナル、と飲み方とその人によって好みが変わってくるのが特徴です。
スリランカの紅茶、ウバとは……?
スリランカは、古くはセイロンという国名でした。今でも紅茶の名前として世界中で親しまれていますね。
また、スリランカは茶葉の輸出量が世界一であり、香りや味などのバランスが良い紅茶が多いです。
特にヌワラエリアは、日本の緑茶に近いので日本人も気軽に飲める紅茶です。
午後の紅茶で知られるキャンディーもスリランカの紅茶です。
癖が少なく、程よいコクがあるが渋みは少なめなので万人に好かれる味わいです。
中でも、標高が高い茶園で取れるハイグロウンティーは最高級品とされています。
この中に「ウバ」も含まれています。
ウバは、深みのある強い味わいと、濃厚な香味がミルクティーにぴったりです。
しかし、冷やした際に白濁してしまうので、ストレートのアイスティーではなく、アイスミルクティーにするのがおすすめです。
ウバの高級品は、初夏~夏の終わりまでに摘まれる茶葉が高品質で、とくに最高の香味が残る数週間の間に摘まれた茶葉の中には、独特のメントール系の香りや花のような香りを持つものもあり、最上品とされています。
その年の気象状況によって時期はばらばらですが、7~8月の間につくられることが多いようです。
中国の紅茶、キーマンの魅力……?
中国は茶木の原産国であり、キーマンのほか雲南やラプサンスーチョンなど、ストレートで特有の香りを楽しむ紅茶がたくさんあります。特にキーマンは、世界三大紅茶のひとつとされ、上海の西に位置する中国安徽省祁門県でつくられます。
ですが、生産時期が6月~9月と短いのでごく少量しか作られません。
8月に摘まれるものは最高級品として知られ異常な高値がつくこともあるようです。
蘭やバラに似たフローラル系の香りのほか、独特のスモーキーフレーバーが東洋を感じさせます。
そのためか、キーモンは古くからイギリス人に珍重されていました。
また、イギリス女王の誕生日茶会に饗されることでも知られています。
葉の色は黒いのですが、この黒さからは想像もつかないほど澄んだ明るい綺麗な色がでます。
独特のフレーバーなのでストレートティーにして香りを楽しみましょう。
3つの紅茶だけでも様々な特徴が
今回は、世界三大紅茶をご紹介してきました。たった3種類の紅茶なのに様々な特徴やおすすめの飲み方がありました。
紅茶は、産地の気候などにより品質や味や香りにそれぞれ個性がでます。
いろいろ特徴を調べたり、自分にあった紅茶を探すためにいくつかの種類を飲み比べてみるのもいいでしょう。