紅茶の起源は、お茶にあり!? 明日から使える豆知識!

2015年03月20日22時53分
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紅茶の起源は、お茶にあり!? 明日から使える豆知識!

身近になっている紅茶ですが、その裏側には様々なことがあり……


皆さんも、誰もが一度は目にしたことのあるだろう紅茶。
いまや私たちの生活に欠かせない飲み物となりましたね。
そんな紅茶ですが、実は古い歴史があります。

紅茶の歴史を遡ると随分と昔まで遡ることになります。

紅茶・お茶の歴史から日本最古のお茶を見る。

紅茶、というよりお茶の歴史は中国から始まります。実は、紅茶・緑茶・烏龍の三つは同じ木の葉が原料なのです。
最初に日本にお茶の種を持ち帰ったのは天台宗の祖、最澄です。

延暦24年(805)に最澄が種を唐から日本へ持ち帰り、近江坂本(現在の滋賀県)の日吉神社と当地比叡山麓の坂本に植えて育てたのが始まりです。
現在でも、日吉茶園として残されており、当時の面影を垣間見ることが可能です。
そんな日吉茶園の詳細についてはこちらをご覧ください。

真澄は、持ち帰ったお茶で嵯峨天皇をもてなしたといいます。弘仁6年(815)
これが日本最古の茶事ですが、この時はさほど流行らなかったようです。

鎌倉時代になると、お茶が人々に知られるように。

鎌倉時代から、飲茶が薬用として除々にと普及しはじめてきます。

この時代にお茶の種を日本に持ち帰ったのは臨済宗の祖、栄西です。

栄西の著書『喫茶養生記』には、お茶の種類や薬効、抹茶の製法などが記されています。
日本にはっきりと紅茶という定義が生まれたのは、明治時代になってからです。

はじめは、おちゃは薬用として使用されていたものの、次第に嗜好品へと変わっていきました。
また、室町時代には茶道文化も生まれました。

ずっと、お茶は貴族の嗜みだった。

江戸時代に鎖国があったことが、日本の紅茶伝播の遅れに影響しています。
その当時はまだ上流階級のみの飲み物でしたが、1900年代前半にスコットランドの会社、「リプトン」からの輸入によって一般人も口にするようになりました。

そして、昭和になると日本ブランドの紅茶も登場しました。

「最古のお茶」を見に、日吉茶園へ行ってみよう。

京阪坂本駅下車徒歩1分の場所に、日吉茶園はあります。
わずかなスペースにお茶の樹が20本ほど植えられている小さな茶園です。

日吉茶園のすぐ近くには日吉大社もあり、毎年の祭礼の中で、日吉茶園で摘まれたお茶を神輿に奉納する「献茶祭」を行い、1200年以上この歴史を現代に伝えています。


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