宗派によるお焼香の仕方について【曹洞宗編】
2015年03月02日22時04分
宗教によってお焼香の手順が違うことは分かったけど……。曹洞宗はどんなお焼香をするの?
宗派によってお焼香の手順が違うということは以前お話しました。では、どんな手順があるのでしょうか?
様々な宗派のお焼香手順をご紹介します。
第3回の今回は曹洞宗のお焼香の仕方について解説します。
まず、曹洞宗とは何でしょうか……?
インド発祥の仏教です。インドで生まれ、中国、そして「一仏両祖」が日本に伝えられました。
曹洞宗のご本尊はお釈迦様です。
早速、曹洞宗のお焼香の仕方について学びましょう。
曹洞宗のお焼香の仕方をご紹介します。()の中のものは周りの人に合わせて行ったほうがいいものです。
◎の中のものは、周囲の状況を見て、省略したり変更してもいい部分です。
- 1)左手にお数珠を持ち、焼香台の方へ進む。(喪主・親族に軽く会釈する)
焼香台が導師より前に設置してある場合は、一度導師の横で立ち止まり導師に一礼をする。
◎焼香台の手前でいったん止まり、改めて2~3歩進む - 2)焼香台の前に立ち、姿勢を正してお位牌(もしくは、遺影)のほうを見て軽く頭をあげ一礼し、合掌、礼拝する。
一礼は軽く頭を下げる程度。
礼拝は、合掌をしたまま上半身をすこしだけ前に傾けて頭を軽く下げる感じにしましょう。 - 3)右手の親指・人差し指・中指の3本を使って、軽く香をつまみ左手を添えるようにして押しいただきます。
押しいただくときは、左手を添えた状態で軽く頭を下げ、額から15cmくらいまで持ち上げて静かに香炉にくべます。
これを1回だけ行います。
(2回の場合、2回目のお焼香は押しいただかないでそのまま香炉にくべてください。特に指示がない場合は、1回で構いません。)
回数に関しては、曹洞宗では特に決まりはないそうです。
1回目は丁寧に、2回目は軽く、ということですが、この2回目は従香といい1回に数えません。
だたし、決まりがないからといって何回もするのではなく丁寧に1回だけお焼香するように心がけましょう。 - 4)もう一度合掌をして礼拝する。
礼拝は、合掌をしたままで上半身を軽く前に傾けて頭を軽く下げる感じにしましょう。
◎2~3歩下がる
このときにお数珠をじゃらじゃらさせる人もいるようですが一般的な作法ではないのでしなくてもいいでしょう。 - 5)退出する。
焼香台が導師より前に設置してある場合は、一度導師の横で立ち止まり導師に一礼をする。
(喪主・親族に軽く会釈する)
この手順はあくまで参考です。
周りの人の状況や、スタッフに聞いてみるのが一番です。