子供の腕をひっぱったら脱臼してしまった。肘内症の対症方法とは?

2015年03月17日21時52分
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子供の腕をひっぱったら脱臼してしまった。肘内症の対症方法とは?

自分の子供もなってしまうかも……肘内症(ちゅうないしょう)とは?


小さいこどもが転びそうになった時、どうしますか?
手を繫いでいた場合は、ついついその手や二の腕をひっぱってしまうかと思います。

しかし、急に引っ張ったり捻ってしまうと、肘が抜けたように腕がだらっと垂れ下がってしまうことがあります。

これは肘内症といって4歳以下の子供に多い症状です。
この症状は、橈骨頭(とうこつとう)のごくわずかな亜脱臼が一時的に起こったものです。
強い痛みがあるため、肘を動かせなくなります。

幼児・小児期(特に2~6歳)によくみられます。
性差や左右差はありません。

症状の見分け方


幹部(肘)に触れようとすると嫌がり泣き出すといった症状があります。
また、腕をだらんと垂らしたまま曲げようとしないのも特徴です。

肩を触れてみて、痛がったりしないようでしたら肘内症の可能性があります。
なるべく早く整形外科か小児科で診てもらいましょう。

肘内症の治し方

整復は簡単にでき、固定する必要もありませんが、一度起こすとクセになりやすいので注意が必要です。
整形外科で応急処置の仕方を教わっておくとあわてないで済みます。
激しく痛むので早めに病院で治してもらうがいいでしょう。

これは骨と骨をつないでいる輪状靭帯が未発達なために起こるもので、クセになってしまったとしても靭帯が十分発達する7歳以降には起こらなくなるので心配はいりません。

肘内症にならないために大人が気をつけたいこと

肘内症にならないためには、子供が転びそうになっても冷静でいること。
なかなか難しいとは思いますが、手や腕ではなく体全体を支えてあげるようにしましょう。

一点にちからを集中させてしまうと肘内症もそうですが怪我をしてしまいます。

子供の体は大人と違ってまだ未発達な部分も多いです。
大人と同じように扱って、大きなちからをかけてしまうと思いもよらない怪我をしてしまうことがあります。
体がしっかりとするまでは特に注意して接することが大切です。
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