介護による腰痛を軽減する「ボディメカニクス」の原理とは……?
2015年03月13日21時30分
介護をしている人のつら~いお悩み、腰痛を撃退しよう!
介護をしている人によく聞かれるのが腰痛の悩みです。
介護をしていると、前傾姿勢で仕事をすることが多いですし、
ご自分で車椅子からベッドに移動するのが困難な方を移乗させたりしていると、どうしても腰に負担がかかってしまいます。
腰に負担がかかると腰痛や、ぎっくり腰になる可能性もでてきます。
辛い腰痛に負けないために自分の腰を守る方法をご存知ですか?
介護をしていると、前傾姿勢で仕事をすることが多いですし、
ご自分で車椅子からベッドに移動するのが困難な方を移乗させたりしていると、どうしても腰に負担がかかってしまいます。
腰に負担がかかると腰痛や、ぎっくり腰になる可能性もでてきます。
辛い腰痛に負けないために自分の腰を守る方法をご存知ですか?
介護に必須の知識、ボディメカニクスをご存知ですか?
腰を痛めない移乗方法、なかなか思いつきませんよね。ですが意外と簡単に出来てしまいます。
それには「ボディメカニクス」という体のしくみを使用するのです。
ボディメカニクスとは、身体力学のことを言います。
人間の体は、神経系・骨格系・関節系・筋系すべてを駆使して運動を行うしくみになっています。
このような諸系の相互関係のことを「ボディメカニクス」といいます。
これを理解すると、最小の労力で疲労の少ない解除へ繋がります。
腰を痛めない移乗方法は、意外と簡単だった。
前述のボディメカニクスの原理を使って、早速介護を行ってみましょう。
まず、出来るだけ利用者と自分の体を密着させて足を開いて重心を下げます。
この時、ベッドと車椅子の高さを平行にすることが基本です。
そうすると、体の中で一番筋力が大きい下半身に力がかかります。
また、足を大きく開くことによって、よりたくさんの面積に力が分散されるので、安定感があります。
また、おむつ交換をする際は、ベッドを高くして前傾姿勢にならなくても良い高さがやりやすいかと思います。
まず、出来るだけ利用者と自分の体を密着させて足を開いて重心を下げます。
この時、ベッドと車椅子の高さを平行にすることが基本です。
そうすると、体の中で一番筋力が大きい下半身に力がかかります。
また、足を大きく開くことによって、よりたくさんの面積に力が分散されるので、安定感があります。
また、おむつ交換をする際は、ベッドを高くして前傾姿勢にならなくても良い高さがやりやすいかと思います。
ボディメカニクスを利用した介護のコツ
ボディメカニクスを利用した介護のコツはいくつかあります。覚えておくといつか使う日が来るかもしれません。
- 1)足を大きく広げて重心を下げる
- 2)高齢者に出来る限り接近する
- 3)身体をねじらず真っ直ぐのまま介助する
- 4)てこの原理を利用する
- 5)膝の屈伸を利用して、横に移動させるように水平移動させる
- 6)高齢者の身体を小さくまとめる(大の字NG)
福祉用具を使用するという手もある。
ボディメカニクスの原理を使用しても疲労感や腰痛が残ってしまう場合には福祉用具を利用するという手もあります。寝たきりの方を移動させるスライドボードや、スライドボードに似たようなもので移座えもんと呼ばれる車椅子からベッドに移動させるものもあります。
福祉用具を使用するだけで、介護者の負担はかなり軽減されてきます。
筋力の弱い女性ですと、介護も一苦労なので道具に頼ってしまうのもいいかもしれません。
力が抜けている高齢者はかなり重いですが、移動させる福祉用具を使用するだけでひとりで移乗してくれたりします。
高齢者にも楽しんで日常生活を送ってもらえたら嬉しいですね。
是非検討してみてください。