猫にマタタビ|効果と危険性を理解して正しく与えよう
2016年03月22日14時01分
猫はマタタビ好きなイメージがあるけど、マタタビって何?
猫はマタタビが好きというイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
うちの猫もマタタビが大好きなので、よく与えています。
実際に、マタタビを与えると猫は酔っ払ったような状態になり、健康に悪くないのかなと思っている方もいると思います。
では、マタタビとは一体何なのかを説明しましょう。
マタタビ(木天寥[モクテンリョウ])は、マタタビ科マタタビ属の落葉蔓性木本で、別名を夏梅とも言います。
花期の6~7月に梅の花に似た花を咲かせることから、その別名が付きました。
国内では、北海道~九州まで幅広い地域で見られます。
猫はマタタビに含まれる、「マタタビラクトン」「アクチニジン」「β-フェニルエチルアルコール」の3つの成分に反応すると言われています。
マタタビの効果とは?
マタタビは猫にとって、人で言う「媚薬」のようなものです。
猫の上顎にある「ヤコブソン器官」という部分に、マタタビが作用して、酔っ払ったような状態にさせるのです。
マタタビは猫の性的本能に作用するため、去勢後の猫や子猫にはあまり効果がありません。
マタタビを与えて最も反応するのは、去勢していないオス猫です。
また、個体差によってマタタビを嗅いだ後の状態は異なります。
フラフラしたりゴロゴロしたりする猫もいれば、よだれを垂らして泥酔状態になる猫もいますし、中には凶暴になってしまう猫もいます。
しかし、マタタビを上手く利用することで猫のしつけや健康促進も行うことができるのです。
例えば、粉末のマタタビを爪とぎに振りかけておけば必ずそこで爪をとぐようになり、部屋の壁が傷つくのを防ぐことができます。
マタタビの与え方には注意しよう
マタタビが好きだからといってたくさん与えることは、実は非常に危険な行為です。目安としては1日に1g以上は与えないようにしましょう。
粉末で売られている場合、ほとんどが0.5gほどの量で小分けにされているはずです。
一度に大量に与えてしまった場合、呼吸困難に陥ったり、麻痺や痙攣を起こし、最悪の場合は死に至ることさえあります。
また、毎日ではなく時々与えるようにし、粉末なら鼻息で飛んでいってしまうくらいの量を、実で与えるなら1粒のみにしましょう。
まとめ
マタタビは、一歩間違えると少し危険な猫ちゃんの大好物だったのです。与えるのが少し怖い飼い主さんは、マタタビを与えたときと同じような効果が出るキウイの枝など代用品を与えてみてはいかがでしょうか。
用法用量を良く守って、猫ちゃんを楽しませてあげましょう。